インボイス登録済みのフリーランス必見!「適格請求書」の6つの必須項目
フリーランス税理士として活動している「やっぴー/佐田一紀」です!「自由」が欲しくてフリーランスになった方向けに「AI・ITによる効率化」「お金の話」「PCガジェット」について情報発信しています!
さて、今回は「インボイス登録をしたフリーランスの方」に向けて、避けては通れない「適格請求書(インボイス)」の書き方についてお話しします。
「インボイス登録はしたけれど、実際の請求書ってどう変えればいいの?」
「必須項目が増えるって聞いたけど、難しそう……」
そんな不安をお持ちではありませんか? 実は、ポイントさえ押さえれば、それほど難しくありません。
この記事を読めば、自信を持って正しい請求書を発行できるようになります!
インボイス(適格請求書)に必須の記載事項は6つ
インボイス制度に対応した請求書には、必ず記載しなければならない項目が決まっています。
必要なのは、以下の6つです。
- 請求書を渡す相手(買い手)の名前
- あなた(売り手)の名前と登録番号
- 取引を行った日付
- 具体的な取引内容(軽減税率の対象かどうかも)
- 税率ごとに分けた合計金額と適用税率
- 税率ごとの消費税額
言葉だけだとイメージしづらいと思いますので、国税庁が公表している記載例を見てみましょう。

国税庁「インボイス制度について」より引用
具体的な記載内容
ここからはこの6つの項目について、具体的にどう書けばいいのかを順番に解説していきます。
① 請求書を渡す相手(買い手)の名前
まずは請求書を受け取る「相手方の情報」です。
- クライアントの会社名
- 担当者の氏名
などを記載します。これは従来の請求書と同じです。
相手が特定できるように正しく記入しましょう。
②あなた(売り手)の名前と登録番号
つぎに請求書を発行する「あなた自身の情報」です。
- 氏名または名称:フリーランス(個人事業主)であれば、本名を記載します。屋号をお持ちの場合は、屋号での記載でも問題ありません。屋号を記載する場合は、電話番号を記載するなどして、あなた自身であることを特定できるようにする必要があります。
- 登録番号:インボイス発行事業者としての登録番号を記載します。「T」から始まる13桁の番号です。
③ 取引を行った日付(年月日)
3つ目に、いつ取引を行ったかを示す「日付」を記載します。
- 商品を納品した日
- サービスを提供した日
など、取引の実態に合わせた年月日を正確に書きましょう。
毎月継続する契約などの場合は、「〇月分」といった記載になることもありますが、基本は「いつサービス提供をしたか」が分かるようにします。
④具体的な取引内容(軽減税率の対象かどうかも)
4つ目は、「何をしたか(何を売ったか)」の内容です。
- 「Webライティング費用」
- 「システム開発費」
など、具体的な品目やサービス名を書きます。
もし、Webライターやエンジニアの方で、普段の仕事ではあまり関係ないかもしれませんが、飲食料品など「軽減税率(8%)」の対象となる商品を扱う場合は注意が必要です。
その品目が「軽減税率の対象ですよ」と分かるように、記号(※など)をつけて、「※は軽減税率対象」といった注釈を入れる必要があります。
⑤ 税率ごとに分けた合計金額と適用税率
ここが従来の請求書と大きく変わる部分です。 取引金額を、税率(10%または8%)ごとに区分して合計し、それぞれの適用税率を記載する必要があります。
例えば、あまりないケースかもしれませんが10%対象の売上と、8%対象の売上が混在している場合、混ぜて合計するのではなく以下のように分けます。
- 10%対象の合計金額:〇〇円
- 8%対象の合計金額:〇〇円
「合計金額」は税抜金額、税込金額のどちらでも構いません。
フリーランスの多くの方は「すべて10%」というケースが多いと思いますが、その場合でも「10%対象」と明記することが必要です。
⑥ 税率ごとの消費税額
⑤で分けた金額に対して、それぞれの「消費税額」がいくらになるのかを記載します。
- 10%対象の消費税額:〇〇円
- 8%対象の消費税額:〇〇円
このように、税率ごとに計算した消費税額をはっきりと書きましょう。
ちなみに、消費税の計算で端数(1円未満)が出た場合の処理は、「1つのインボイスにつき、税率ごとに1回」と決められています。個々の商品ごとに端数処理をして合計するのではなく、最後にまとめて計算するのが基本ルールです。
「税抜金額×10%」か「税抜金額×8%」で計算した金額
「税込金額×10/110」か「税込金額×8/108」で計算した金額
なお、計算結果の端数処理は「切上げ、切捨て、四捨五入」のどれを選んでも構いません。
まとめ
いかがでしたか? 最後に、インボイス(適格請求書)に必要な6つの要素を振り返りましょう。
- 請求先の氏名・名称
- 発行者の氏名・名称 & 登録番号(Tから始まる番号)
- 取引年月日
- 取引内容(軽減税率の有無)
- 税率ごとの合計金額・適用税率
- 税率ごとの消費税額
インボイス制度が始まって記載項目は増えましたが、一つひとつ見ていけば決して難しくありません。
最近の請求書作成サービスを使えば、登録番号を入力するだけで自動的にこれらの項目を満たしたフォーマットを作成してくれるものも多いです。
便利なツールも活用しながら、正しい請求書発行で信頼されるフリーランスを目指しましょう!
