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事業用のクレジットカードがある方がいい理由

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事業を進めるうえで、クレジットカードを利用する方は多いのではないでしょうか。

今回は「開業したら事業用口座を開設した方がいい理由」の記事と同じように、クレジットカードをプライベート用と事業用で使い分けた方がいい理由について解説します。

クレジットカードを使い分けるメリット

クレジットカードを使い分ける基本的な考え方は、銀行口座を分ける理由と同じです。

こちらの記事を参考にしてください。

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カードを使い分けるメリットは、「自分の確定申告が楽になるような仕組み作りができる」ということです。

具体的には以下の2点があげられます。

  • 事業の取引だけを会計処理すればよくなる
  • 会計ソフトと連動させることで、作業を自動化できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

事業だけの取引を会計処理すればいい

もしプライベートと事業用でカードを分けていない場合、会計処理をする際に手間がかかります。

プライベートの支払いがあれば、それを「事業主勘定」という科目で処理して除外しなければならないからです。

毎月届くクレジットカードの利用明細を見ながら、引落額をチェックし、「これはプライベートの支出」「これは事業の経費」と分ける作業は面倒です。

これは自分で確定申告をする場合だけでなく、税理士に依頼する場合でも同じです。

税理士も何のためにクレジットカードを利用したかが判断できないため、あなたに何のために使ったかを分けてもらう必要があります。

最初からカードを分けていれば、事業用カードの明細にあるものはすべて「事業に関するお金」と考えられます。

プライベートと事業を分けるという余計な作業をする必要がなくなるのです。

会計ソフトとの連動

自分で確定申告などの会計処理をする場合、会計ソフトとクレジットカードを連動させると作業が楽になります。

ここでは「連動する場合」と「連動しない場合」の違いを比較してみましょう。

会計ソフトと連動する場合

会計ソフトとクレジットカードを連携させておけば、カードを使うたびにデータが取り込まれ、自動的に「仕訳」が作成されます。

たとえば、マネーフォワードと連携しているとします。

  • 12月6日にAIサービス「Claude」の月額利用料3,226円の決済があった
  • 12月8日に「Amazon」で商品2,864円を買った

こういった取引があった場合、自動的に日付や金額が入った状態で仕訳の候補が表示されます。

1回の使用ごとに仕訳が自動作成されるので、あとはその内容を確認し、請求書や領収書と照らし合わせて適切な「勘定科目(消耗品費など)」に変更したり「具体的な取引内容を追加(Amazon 充電器など)すると完了です。

手入力ではないため、金額の間違いや入力漏れも防げます。

さらに事業用カード専用にしていれば、プライベートの支払いが混ざることもありません。「ここにあるデータはすべて事業用」という前提でサクサク処理を進められます。

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【コラム】クレジットカード決済の場合も領収書の保管が必要か

クレジットカードで決済した場合でも、請求書・領収書・レシートなどは必ずもらって保存してください。

クレジットカードの利用明細だけでは「いつ、どこのお店で使ったか」しかわかりません。事業の経費として認められるには「具体的に何に使ったのか(品目)」がわかる必要があります。

さらにインボイス制度が始まり、消費税額の計算のために「請求書、領収書、レシート」の保存がより厳格化されました。クレジットカードの利用明細だけでは対応できないため、紙やデータで必ず領収書などを残すようにしましょう。

会計ソフトと連動しない場合

一方、会計ソフトと連動させない場合はどうでしょうか。

この場合、クレジットカードの利用明細を見ながら、毎月の引落額を一つひとつの取引に分解して手入力する必要があります。

1か月分や1年分をあとからまとめて整理しようとすると、記憶があいまいだったり、資料がバラバラになっていたりすることも少なくありません。

結果として作業効率が悪くなり、確定申告の時期に慌てる原因になってしまいます。

事業用カードを使い分けるデメリット

ここまでメリットをお伝えしましたが、デメリットについても触れておきます。

デメリットの一つに、「ポイントが分散すること」があります。

プライベートと事業用でクレジットカードを分けることになるため、当然ポイントも別々に貯まることになります。

「一つのクレジットカードに支払いを集中させて、効率よくポイントを貯めたい」と考えている方にとっては、カードを分けることがデメリットに感じるかもしれません。

ただ、事業が大きくなれば経費の処理件数も増えていきます。 ポイントの集約よりも、「毎月の経理作業の効率化」や「ミスのない確定申告」を優先したい方には、事業用カードを作って使い分けることを強くおすすめします。

まとめ

クレジットカードをプライベート用と事業用で使い分けた方がいい理由について解説しました。

  • 経理の効率化: 事業以外の支出を分ける手間がなくなる
  • 自動連携の活用: 会計ソフトと連携することで、入力漏れやミスを防げる
  • デメリット: ポイントが分散するが、経理の効率を考えれば分ける価値がある

「確定申告が大変そう……」と不安に思っている初心者の方こそ、最初の段階で仕組みを作っておくことが大切です。

ぜひ事業専用のクレジットカードを用意して、スマートに経理を行っていきましょう!

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やっぴー/佐田一紀
やっぴー/佐田一紀
税理士・CFP®認定者
岡山でフリーランス税理士として仕事をしています。「自由」が欲しくてフリーランスになった方向けに「AI・ITによる効率化」「お金の話」「PCガジェット」について情報発信しています!
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